自然と共生・調和する在り方を実践するために
衣食住の意味を考えたとき、「家が何のためにあるのか?」という問いかけに対する答えの一つとして『生命(健康な身体)を守るため』と私たちは考えます。
都会の汚れた空気の中にあっても、家は癒しの場にならなければなりません。家の中が森林のようなきれいな空気であることで、最も簡単に癒しの空間とすることができます。そのような自然空間・森林空気を室内に実現するのが『呼吸する住宅』です。そして、その価値を伝えていくことが「はこぶね建設」のミッションであり、事業の中心となります。
たとえば、磯の香りがする海風に当たったとき、大自然の森を歩いているとき、“癒される”と感じた経験はありませんか?『はこぶねの家』の玄関を開けたときも、きっと同じような癒しの感覚を体感していただけるはずです。
そして暮らしの中で、住空間の素材すべてが呼吸する、安心安全な住環境が、あなたとあなたの家族にとって、日々の“癒しの場”となっていくのです。
自然な住環境の中では、“常在菌”と言われる有益な細菌やバクテリアが、敵対するのではなく共生をはたします。古来より、この常在菌で造る醗酵食品は「手前味噌」といわれ、一番身体に良いものとされてきました。そんな手前味噌のような、手作りの生活が実現するかもしれません。
『呼吸する住宅』が生み出す、自然との共生・調和した暮らしは、そこに住まう家族にとっての、健康的で豊かかな感性を育んでいくための「はこぶね」となっていくことでしょう。
『国産』の自然素材とは
国産の自然素材とする理由
まず国産であること。これが「はこぶね」の大前提になります。
例えば木材の場合、日本の国土は3分の2が森林が占める森林大国でありながら、使用(消費)する木材の70%は海外からの輸入材になります。
そして日本の人口約1億2500万人が消費する木材は世界の木材の3分の1という事実があります。「国産材の活用」という問題は日本全体の課題でもあるにも関わらず、いまだ何も解決されず、変わらない状態になっています。
このことを知ると、安い海外の木材を安い労働力で加工をし、輸入という大きなエネルギーとお金をかけて日本で使用することがいかにおかしなことをしているのかと気付くことが出来るのではないでしょうか。
はこぶね建設のメインプロジェクトである「呼吸住宅プロジェクト」で使用する建築素材は ①国産の杉 ②国産のしっくい ③国産のい草和紙 でありこの3つをメインに使用します。すべての素材が自然のものであり、呼吸をします。自然の呼吸が空気をつくります。その自然の空気を提供することが我々の『使命』になり、この使命を果たすことが=(イコール) 国産の自然素材とする理由になります。
我々のような零細企業が国産の自然素材を使用し続けるという活動がすぐに問題の解決にはならないと思いますが、まず正しい決断をし、正しい活動を起こすということが大切であると考えています。